電話番号の最初の3桁や4桁、その意味が分からずに戸惑ったことはありませんか?
地域によって異なる市外局番に、私も混同を招いた経験があります。
この記事では、電話番号の構造と、最初の数字が持つ重要な意味を詳しく解説しています。
市外局番の長さは地域の人口密集度を反映しており、桁数の違いには理由があったんです。
- 電話番号の最初の桁数の意味
- 電話番号の最初の桁数が多ければは田舎？
- 電話番号の区切りのルール
さらに固定電話と携帯電話の入力ルールの違い、携帯電話番号の識別方法、機械同士の通信用番号の存在まで徹底的に紹介します。
あなたも正しい知識を身に付けることで、スムーズな発信が可能になり、疑問が解けた上で、行動の幅が大きく広がることでしょう。
電話番号の謎に困っているなら、ぜひこの記事を読んでみてください。
電話番号の最初の3桁と4桁の意味
電話番号の最初が3桁か4桁かで、市外局番の長さが異なります。
地域によって電話加入者数に差があるため、その違いを吸収するために市外局番の桁数が変わっているんです。
固定電話の電話番号は、10桁で構成されています。
最後の4桁が市内局番で決まっていて、残りの6桁を市外局番と市内局番に分けて割り当てています。
人口が密集する地域では、市外局番の桁数を短くし、市内局番の桁数を多くすることで対応しているようです。
つまり、3桁の市外局番は人口密集地域、4桁の市外局番は人口が比較的少ない地域に割り当てられています。
ただし、この規則には例外もあります。
- 市外局番が短い地域ほど人口密集している
- 固定電話の電話番号全体は、10桁
- 市内局番が長ければ、市外局番は短くなる
電話番号の最初の数字は「市外局番」
電話番号の最初に来る数字は「市外局番」と呼ばれてます。
この部分は、電話をかける相手がどの地域にいるかを示しているんです。
- 東京は「03」、大阪は「06」の2桁
- その他の政令指定都市などは3桁
- それ以外の地域は4桁が多い
市外局番の桁数が違うのは、地域の人口密度に合わせて電話局が加入者を収容するため。
人口密集地では1局で収容しきれないので、市外局番を短くして市内局番を長くすることで対応しています。
つまり、市外局番と市内局番を合わせて5桁となるよう調整されています。
頭の「0」は国内通話を示す「合図」
電話番号の頭に付く「0」は、国内通話であることを示す「合図」。
この「0」に続く数字が「市外局番」となります。
市外局番の1桁目の数字は、北から南に行くほど大きくなる規則があります。
例えば、北海道と東北北部が01で始まって、東京23区は03、九州や沖縄では09で始まる数字です。
市内局番は、1桁から4桁までの長さで、総務省が各地位ごとに指定しています。
このように、電話番号の構成は、下の3つの要素から成り立っているんです。
- 「国内通話の合図」
- 「市外局番」
- 「市内局番」
電話番号の最初の3桁や4桁は入力しなくても繋がる？
固定電話と携帯電話では、市外局番の入力ルールが異なります。
【固定電話】
- 同一市内局番エリア内なら市外局番不要
例) 011-123-4567に電話する場合、123-4567で発信可能 - 市外局番が異なる場合は市外局番を入力する必要あり
例) 03-9876-5432に電話する場合、03-9876-5432と入力
【携帯電話】
- 市外局番に関係なく、常に090や080、070から始まる全ての番号を入力
例) 090-1234-5678に電話する場合、090-1234-5678と入力する
例) 03エリアの090-9876-5432に電話する場合も、090-9876-5432と入力する
つまり、固定電話では同じ市内局番なら市外局番不要。
携帯電話では、必ず090などの3桁の数字を含めた「完全な番号」を入力する必要があります。
- 固定電話は同一市内局番エリア内で市外局番不要
- 携帯電話は常に市外局番含めた完全な番号入力が必要
- 固定電話と携帯電話で市外局番入力ルールが異なる
電話番号の上4桁や3桁の地域は田舎？
電話番号の最初が4桁だと、田舎？なんて思ったりするものです。
はっきり言ってどうでもいいことですが、、小ネタ的に少しだけ深掘りしてみましょう。
電話番号の上4桁や3桁の地域は、必ずしも田舎とは限らないものの、大都市圏から外れた地域であることが多いことは確かです。
市外局番が4桁の場合、その地域は人口密集度が低く、比較的小さな町や村が該当します。
3桁の市外局番は、政令指定都市などの中核市に割り当てられており、大都市とは言えません。
一概に田舎と決めつけることはできない
もちろん例外もあり、一概に田舎と決めつけることはできません。
このような地域では、日常的に市外局番を入力する必要は、あまりないんですよね。
役所や店舗の電話番号を覚えておけば、市内局番のみで発信できるためです。
そのため、そうした重要な番号は多くの人が暗記していますね。
- 4桁の市外局番は人口密集度の低い地域
- 3桁は政令指定都市など大きな都市だが田舎ではない
- そうした地域では日常的に市外局番不要
- 重要な電話番号は多くの人が覚えている
電話番号の区切りのルール
固定電話番号の区切り方は、地域により異なります。
この違いには理由があるんです。
さきほども述べましたが、固定電話番号は10桁で構成されています。
最初の0は国内通話の合図で、次の2桁以上が「市外局番」、その後が「市内局番」と「加入者番号」です。
市外局番と市内局番を合わせた5桁（※）は、地域ごとに総務省が決めています。
※一部の地域では4桁
人口の多い大都市圏では加入者数が多いため、市内局番の桁数を増やし、市外局番を短くしています。
- 市内局番が1桁の場合、市外局番は5桁(例:03-1234-5678)
- 市内局番が2桁の場合、市外局番は4桁(例:011-23-4567)
- 市内局番が3桁の場合、市外局番は3桁(例:092-123-4567)
このように市外局番と市内局番の割り振りが地域で異なるため、ハイフンの区切り方も変わってくるのです。
ちなみにフリーダイヤル(0120など)は3桁または4桁ごとに区切られます。
しかし発信者には意味のある桁数はありません。
単に発音しやすいよう区切られているだけです。
- 固定電話番号の区切り方は地域により異なる
- 市外局番と市内局番の割り振りが地域で異なるため
- フリーダイヤルは発音しやすいよう3桁または4桁ごとに区切られる
固定電話の番号は10桁
- 最初の0は国内通話の「合図」
- 次の1~4桁が市外局番
- その後が市内局番と加入者番号(最後の4桁)
市外局番と市内局番を合わせると5桁になり、その割り振りは総務省が決めています。
人口の多い大都市では、市内局番の桁数を増やし、市外局番を短くしています。
例えば、
- 市内局番が2桁の場合、市外局番は4桁
- 市内局番が3桁の場合、市外局番は3桁
- 固定電話番号は10桁で構成される
- 市外局番と市内局番の割り振りは地域により異なる
- フリーダイヤルは発音しやすいよう3桁か4桁ごとに区切られる
携帯電話番号は最初が3桁
携帯電話番号の最初の3桁は、その番号が携帯電話かPHSかを示す重要な意味を持っています。
現在、携帯電話とPHSに割り当てられている番号は「080」「090」「070」の3つ。
- 「080」「090」が携帯電話
- 当初「070」はPHSでしたが、現在は携帯電話とPHSの区別はありません
また、総務省は「060」番号を新たに割り当てることも検討していました。
スマホの急激な普及で番号が不足することが予想されたためです。
携帯電話番号は11桁
携帯電話番号は全体で11桁で構成されています。
- 最初の3桁が「080」「090」「070」
- 残りの8桁がユーザーごとに割り振られた番号です
この「080」「090」「070」で始まる番号を全て合わせると、膨大な2億7,000万通りの番号が存在することになります。
2016年3月時点で、すでに2億4000万番号近くが指定済みでした。
このため新たに「020」番号が創設される経緯があります。
さらに、携帯電話・PHSの番号は、
自動販売機やデジタルフォトフレームなどの機器にも割り当てられ、機械同士のデータ通信に利用されているケースもあります。
- 携帯電話番号は11桁
- 最初の3桁で携帯電話かが分かる
- 既に2億7,000万通りの番号が存在する
- 機械同士の通信にも携帯番号が使われる場合あり
020や050から始まる電話番号
携帯電話番号は最初の3桁で”080″”090″”070″と決まっていますが、他にも特殊な用途の番号が存在します。
代表例が”020″と”050″から始まる番号。
これらにはどのような特徴があるのでしょうか。
020から始まる電話番号
020番号は、機械同士のデータ通信を行うための番号として利用されています。
具体的には次のようなケースで使われます。
- 格安SIMのデータ専用プラン
- 自動販売機などの機器に組み込まれた通信モジュール
- デジタルフォトフレームなどの機器間通信
つまり、人が直接発着信することはほとんどありません。
020番号は機械とサーバー間、または機械同士での通信に特化した番号なのです。
ただし、070、080、090番号も一部の通信機器に割り当てられている場合があります。
- データ通信専用の番号
- 人の発着信はほとんどなし
- 機械とサーバー間、機械同士の通信に使われる
- 一部の070、080、090番号も同様の用途
050から始まる電話番号
050番号はIP電話で利用される電話番号です。
IP電話は2001年にサービスが開始され、2002年に050番号が付与されました。
IP電話の最大のメリットは、同一プロバイダ内や提携プロバイダ間での通話が無料になる点にあります。
一方で課題もあり、例えば次のようなデメリットがあげられます。
- 緊急通報(110番、119番)が利用できない
- 通話品質が一般の固定電話より低い
このように、050番号にはIP電話ならではの特徴があります。
通話料無料というメリットがある一方で、緊急時の対応や品質面でデメリットもあるのが実情です。
- IP電話で利用される番号
- メリット：同一プロバイダ内の通話が無料
- デメリット：緊急通報や通話品質に課題がある
電話番号の最初の3桁や4桁に関する【まとめ】
- 電話番号の最初の数字は市外局番を示し、地域によって3桁または4桁である
- 人口密集地では市外局番は短く、市内局番が長い
- 固定電話と携帯電話で市外局番の入力ルールが異なる
- 携帯電話番号は最初の3桁で”080″”090″”070″と識別できる
- “020”番号は機械同士の通信用、”050″番号はIP電話用である
電話番号の最初の数字は、その地域の市外局番を表しています。
人口が多い大都市圏では市外局番が短く、市内局番が長くなる傾向にあります。
一方、地方の人口密集度が低い地域では、逆に市外局番が4桁と長くなりますね。
また、固定電話と携帯電話では、市外局番の入力ルールが異なります。
固定電話の場合、同一市内局番なら市外局番は省略できますが、携帯電話では常に完全な番号を入力する必要があります。
携帯電話番号は最初の3桁で”080″”090″”070″のいずれかとなり、そこから携帯電話か判別できますよ。
その他、機械同士の通信用に”020″番号、IP電話用に”050″番号といった特殊な電話番号が存在します。
このように電話番号の構成には地域性や用途によってさまざまなルールがあるのです。
電話番号にはそれぞれの背景や意味合いがあり、単なる数字の羅列ではありません。
私たちが日常的に利用している電話番号には、そうした歴史や事情が込められているのだと言えるでしょう。
